PremiereにSoraがくる

4月15日にAdobeのPremiere Proに生成AI関連の機能が盛り込まれるとの発表がありました。

出来るようになる大きな方向性としては、調整系と生成系です。

新Premiereで出来るようになること1: 調整系

調整系というのは、動画の調整ですね。
これはPhotoshopとかAudio機能では似たようなことが出来たので、それぞれのアプリで既に使ったことがある人はこれまでの体験の延長という感じがする気がします。
例えば、
- (Photoshopのように) 動画内に出てくるものを別のものに置き換えたり、消したりできる
- (Premiereのオーディオ編集のように）動画を（その前と同じような動画で）少し長くしたりできる
などです。

新Premiereで出来るようになること2: 生成系

生成系は、動画を生成して入れ込むことが出来るというものです。

1. OpenAIのSora
2. Pika
3. Runway

が入るようで、これらのモデルを使って作られる動画をシームレスに入れ込めるようになるようです。

OpenAIのSoraの生成動画は非常に質が高いのですが、まだ一般ユーザーが使える状態になっていないものです。

なので、まさかPremiereにくるとは予想していませんでした。

Premiereで動画生成が出来るとして我々は何を生成するのか？

これらの機能によって、動画の編集の仕方で変えるべき部分、変えることによって質があがったり効率化が図れたりする部分はもちろんありそうです。

ただ、これの画像版は既に安定的に使える環境が整っているにも関わらず、まだまだ本格的に使われるのはこれから、つまり出来ることと比べてそれほど普及していないようです。
かなり質の高い絵や写真つくることが出来るようになったいまも、ユースケースに合う画像を生成するよりAdobe Stockなどから探してきた方がいいという場合が少なくないですよね。

同じように動画でもインパクトはあるものの、ちゃんとワークフローごと考えないと特に使いどころは（無理に使うぐらいしか）ないのではないかと思っています。